長門の薪は四度温める。
月日は百代の過客にして 行きかふ年もまた旅人なり。こんにちは、俳カーのながと尾芭蕉です。
「薪は三度人を温める」というアメリカの有名な諺があります。
一度目は、薪を割る時
二度目は、薪ストーブにあたる時
三度目は、薪で料理を楽しむ時
本日、長門の森で薪づくりをしました。
長門市は、全国でも稀な太く真っ直ぐなシイの木(どんぐりの木)の群生地です。木育を核とした子育て世代に選ばれる街づくりを推進しています。そんな長門の森は、私も含め薪づくりライフをするには、うってつけの場所です。長門の美しい山の中で薪作りをすると心が温かくなります。三度と言わず四度温かくなります。
長門の森の秋の味覚椎茸(今年もたくさんできました)
長門の森のゆず(ゆずの風味が森に広がります)
あっという間に軽トラ一台分の薪ができました。山でとったゆずと椎茸も軽トラに乗せました。
ここで一句
こだまする薪割る音か長門の森 作:ながと尾芭蕉
【現代語訳】師走の日に長門市の自然豊かな森に薪割りの音がこだまするよ。
消炭に薪割る音か小野の奥 作:松尾芭蕉
【現代語訳】
芭蕉が囲炉裏に炭を焚べようと、「消し壺」の壺を開ける。ちょうどそのとき、薪を割る音が草庵の近くの野原の奥から聞こえてくる。京都の「小野」の里の薪を割る音が聞こえてくるよ。(芭蕉が手にした「消し炭」は「小野炭」だったのかもしれない)